北枕ふか子のブログ

行ったりやったりつくったり

日光金谷ホテルに泊まった・1日目~周辺散策、館内ツアー、夕食、バー~

ふかこんばんは。北枕ふか子です。

日光金谷ホテルの続きです。

m0820.hatenablog.com

 

 

 

〇館内散策

部屋で休んだあとは館内散策。ツアーは16時と17時からありますが、明るいうちにいろいろ見て、17時からのツアーに参加しようと思います。

ということで、部屋から出ました。長い廊下がカワイイ!電気もカワイイ!ちなみに、古い建物なので、床、めっちゃミシミシ言います!さすが100年前の建物!

火災報知器。「FIRE HOSE」の英字フォントが可愛いですね。外国人向けなので、古い英語フォントが突如現れるのも良さの一つ。

電話が置いてあるこのミニ机もカワイイ。なんでしょう、置いてある一つひとつの調度品が全部可愛いんですよね……。そしてそれに対する知的なコメントができない自分に落ち込む……カワイイということしかわからない……。

階段を降ります。螺旋階段カワイイ。

館内案内も英語です。「ドラゴンパレス(竜宮)」と書いてあるんですが、これは夏はプール、冬はスケートリンクが楽しめる施設のこと。あいにく中途半端な時期に行ってしまったので見ませんでした。

www.kanayahotel.co.jp

鏡!日光彫だ!すげえ~。

2階の休憩スペース?には鳥居の形をした鏡があり、不思議な気持ちになります。チョットコワイネ。
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2階からはフロント部分と吹き抜けになっています。窓が多くて良いね。それにしても本当に不思議な建物だ……。ホテルなのに寺社仏閣みたいだし、レストランやお店の雰囲気もあり、不思議だ……。

〇別館へ

外に出て別館をチラ見。別館の宿泊者オンリーなので入れませんが、チラ見した感じ、こちらも調度品がすごそうです。だって扉だけでこんな豪華……。

こちらには昭和天皇が泊まった部屋もあるらしいです。イイナー。


金谷ホテルギャラリー

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金谷ホテルギャラリーを見ます。ホテルのすぐ近くにあるのに誰もいない。

www.kanayahotel.co.jp

写真や使っていた道具と共に歴史を振り返ります。昔使っていた机、スキー板、進駐軍が置いていった電話など、かなりの貴重品が展示されています。他にも、ホテルスタッフが日中戦争に出征するときの集合写真、接収解除のお知らせなども飾ってあり、さすが150年の歴史という気持ちに……。

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ジオラマもありました。よくできてる~。

〇周辺散策

配偶者喫煙タイムなので、わたしはホテルの前をうろちょろします。

ちなみに喫煙所はホテル前にあります。冬は寒そう。5月は過ごしやすくてGOODでした。朝晩はちょっと冷えます。

金谷ホテルのマーク可愛い。入り口近くにはポストもあります!これは嬉しいね。

サイクルスタンドがある。ベンチもいっぱいあるので、送迎バスを待つのにも持ってこい。つか、このベンチ、一枚板ですか??すごいね?

喫煙タイムが終わったので、ホテル周辺を散策。ホテルの裏に、川と散策路があるらしい。

www.kanayahotel.co.jp

www.kanayahotel.co.jp

ぐんぐん進んでいきます。だんだん森になっていく。もっと奥に進むと駐車場があります。

おっ、不動明王がいた!このまま奥に進むこともできそうでしたが、戻って川方面へ。

大谷川散策路、これですね。途中ベンチもあったので休めます。セーブポイントみがある。
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ということで、川、着いた!素敵だ~!!!右手には神橋も見えますね。
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いや~良い天気。良い景色。最高。日差しめっちゃ強い。
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良い石もあった。良い石だなあ~!いいなあ~!僕ぁ、好きだなあ~!
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こんな感じの階段をのぼってホテルへ戻ります。結構滑るので、運動靴の方が良いです。

ということで再びホテル前に戻ってきました。入口は回転扉!
ちなみにコロナ禍のため出入り口が別になっています。出口は右にある勝手口みたいなところです(写真はない)。

ホテル前にはちょっとした池もある。別館の全景。夕方頃のほうがチェックインの人多かったです。観光してからチェックイン!みたいな感じなのかな。

〇館内ツアー

館内ツアーに参加するため、ロビーにて待機。ちなみにツアーは無料です。

これは誰もいないときのロビーの写真ですが、めちゃくちゃ広くて最高でした。ツアーのとき以外は基本的に誰もいない。椅子と机が全部最高だし。テーブルとか丸太ですごい。置いてある家具や調度品が全部一流なのが本当にすごいです。

館内ツアーの流れとしては、金谷ホテルの歴史をこのロビーで10~15分聞き、館内を回りながらそれぞれの装飾や建物について説明を聞くという流れです。

ホテルの歴史はHPを読むとわかりやすいです↓

www.kanayahotel.co.jp

簡単に言うと、日光東照宮に仕えていた金谷善一郎さんが、宿に困っていたヘボン博士を家に泊めたら、ヘボン博士に「外国人向けの宿、やったら?需要あると思うよ?これから外国人観光客、増えるよきっと。日光、良い土地だもん。外国人きっといっぱいくるよ。you、やっちゃいなよ!」と勧められ、「金谷カッテージイン」という名前で宿を開始。最初は家に泊める民泊みたいな感じで、家族が従業員だったらしい。その後、『日本奥地紀行』を書いたイザベラバードが宿泊し、一躍有名に!で、金谷ホテルが現在地にでき、新館とバンケットホールを増設、1階を掘って(!)3階建てに増設……という感じの歴史を学びます。

www.tv-tokyo.co.jp

2020年8月に「新美の巨人たち」で取り上げていたので、「あ~!番組で見た話だ!」と思いつつ説明聞きました。番組で見た時も「1階を掘ったの!?」と思いましたが、実際泊まってみると「これを……?堀った……?どうやって……?」という気持ちになりますね……。

説明が終わったら移動して館内を見ながら説明を聞きます。

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まず出入り口。東照宮みある入口。

www.kanayahotel.co.jp

travel.rakuten.co.jp

説明聞いていたのですが、半年前のことなのですっかり忘れてしまい……すみません……。細かい装飾については上記の記事がわかりやすかったので、気になる方はぜひ。
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こちらは先ほど見た吹き抜け。下から見た図。掘り下げてるってことは、ここ地面だったってことでしょ???すごいな???
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左手に見えるのがバー。これはあとで行きますが、大谷石で出来た暖炉があります。この門みたいな通路を通ると、この裏に……。
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眠り猫がいる!!
スタッフの方の説明だと、東照宮の猫は寝ているように見えてにらみを利かせ、爪を立てているそうですが、この子は爆睡してる(?)らしいです。かわいいね。ふくよかで愛嬌のある感じもカワイイ。

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2階に上がり、小食堂へ。この柱と天井、寺社仏閣じゃないのか?!と思いますが、ホテルなんですね~。すごいわ~。
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天井すごすぎる……。マジで圧巻です。

そしてこの部屋の壁には干支が飾られてます!羊と猿だけ撮影した。f:id:m0820:20220517021844j:image

先ほどチラ見した日光彫の鏡。スタッフさんのお話によると、外国人にとって鏡は大事なものなので、多めに配置してあるんだとか。

あ、あと日光彫というのは、「ひっかき」と呼ばれる道具を使って、東照宮の宮大工さんたちが手習いや余暇に彫ったものが起源だそうです。ホテル内の至る所に日光彫があって、そのどれもが素晴らしいので、たいへんです(語彙力)。

tochigi-dentoukougeihin.info

 

ja.wikipedia.org

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下半分が欄干っぽくて、上半分が洋風!和洋折衷!すごい!こういうのも外国人観光客向けのおもてなしらしいです。
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葵の御紋だ!!この照明、かっけえ!

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最後はロビー横にあるビリヤード場でクラシックホテルの歴史、日光の歴史、各部屋に泊まった著名人のお話をして終わりです。渋沢栄一との関係、クラシックホテル協会とは何かなどなど……。かなり興味深く、ツアー参加してよかったなあ~と思いました。

〇夕食

f:id:m0820:20220517021902j:imageツアーが終わったらその足でダイニングルームへ。夕食食べます。この看板可愛い。f:id:m0820:20220517021921j:image

ここも柱がすごい……。ずっと見てると、感覚バグってくる……。

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メニューはどちらか。金谷ディナーのほうが伝統的な料理ですが、わたしたちはTODAYS DINNERにしました。おにく……たべたいから……。
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こちらはワインリスト。お酒全然わかんないけど、結構いっぱいあった。わたしはノンアルワインを飲みました。

食事前のテーブル。銀食器全部に金谷ホテルのマークがかいてありすごいです。あとお皿にも金谷ホテルのマーク入ってます。すごい。

ということで、料理。感想はこの日の日記に書いてあるので、よかったらどうぞ。

note.com

全体的な感想としては、「栃木!肉、うめえな!!!」です。ほんと美味しかった。お野菜も美味しかったし、海なし県なのに魚介類も出てきて「輸送の力~!!!」と思いました。

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レストランの窓、かなり大きいので朝だと景色が良いのだろうな~と思いました。夜はレストランの照明が反射して、幻想的な雰囲気になり、それもまた良し……。
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大谷石の暖炉。この彫刻すごいな……。火がついているときにも来てみたいな~。
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配偶者の喫煙タイムなのでフロントへ。写真撮ろう~と思ってうろちょろしてたら、「ご用ですか?」フェイスのスタッフさんがさっと出てきてくれたんですが、わたしがカメラ構えてたらさっと裏にいってくださり、ホスピタリティ~!と思いました。このフロントも外国人観光客向けにちょっと高さが高いです。

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フロント後ろにある3枚の写真がヘボン博士、金谷善一郎、イザベラバードです。金谷ホテルにとっての重要人物ですので、覚えておきましょう。

〇バーへ

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というわけで、バー「デイサイト」にきたよ!

www.kanayahotel.co.jp


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あら~照明可愛すぎる~♡
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机の日光彫もすごい!!!

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わたしはノンアルカクテルを頼みました。配偶者はお酒(名前忘れたけど金谷ホテルのオリジナルカクテル)を飲んでましたが、100年前かなんかのグラスで提供されて、味の良しあしより「割らないか」が不安でずっとドキドキしていました。食器一つひとつにも歴史がある……すごいぜ、金谷ホテル

 

このあとはそそくさと部屋に戻って寝ました。

〇感想

・ホテルの中に置いてあるもの、全部「「「「「本物」」」」」」という感じですごかったです。歴史を感じる✨というか、歴史しかないです。「令和に作ったもの、ここにある?」ってくらい歴史。金谷ホテルも「時間旅行へ……」と宣伝してますが、本当にそんな感じです。ほぼタイムスリップ。

東照宮が近いので観光に行く方が多いっぽいです(夜チェックインして、朝早くチェックアウトの人がすごく多かった)。

・近くの山&川の散策もおすすめです。人が全然いないので、思う存分自然を満喫できる。ホテルから近いのに、ザ・自然を楽しめる良いスポットです。

・ちなみにコンビニは近くにないので、来る前に必要なものは買っておいたほうが良いです。ギフトショップに大体必要なものは揃っている&営業時間外でもフロントで会計可能ですが、お菓子とかタバコとかね。

・夕食・バーの会計は部屋番号につけておいて、チェックアウト時精算です。財布なしでOK!

・館内ツアーは参加したほうが楽しいです!!ただ、家族連れで参加してた方がいらっしゃったのですが、お子さんが鍵(バカでかい)をガチャガチャやって、つまんなさそーにしていたこともあり、途中で抜けてしまったので、子どもにはちょっと難しいかも……。大人たちもツアー終盤になると集中力切れてて面白かったですw

・クラシックホテル協会の説明のときにスタッフさんが「わたしは帝国ホテルもね~入っててもいいと思うんですけどね~!」と言ってたのが面白かったです(わたしもそう思う)(けど、建て替えまくってるからね……)。

渋沢栄一の影響で~とか、戦争のときは当時の皇太子(今の上皇)が疎開してきて~みたいな話も聞けて、面白かったです。

金谷ホテル歴史館もあります。ガチの創業地(カッテージイン時代の建物)があるそうなので、行くともっと歴史がわかるかもしれない。

nikko-kanaya-history.jp

・ホテルなので当たり前ですが、ウエディングもできます。日光東照宮で挙式したあと、金谷ホテルで披露宴とか、夢のようだ……。誰か挙げてくれ……。

世界遺産ウェディング【公式】金谷ホテル | 世界遺産での結婚式は金谷ホテルへ

・ごはんはマジでお肉が美味しかったです。もう一回食べたい。

・バーは結構狭い&暗いので、さくっと飲む感じがいいかもしれないなと思いました(わたしたちが入ったあと、おじいちゃん集団が来て騒がしくなってしまったので……)。

・宿泊客は多かったですが、ご時世もあってか夫婦か家族が多かったです。友だち同士の人もいましたが、集団はおじいちゃんたちだけでした。

・スタッフの方のホスピタリティというか、気づいたら俊敏に動く感じ、本当にすごいです。なんというか、過剰なホスピタリティではなくて、必要なことを必要なときにささっとやってくださるホテルだなと思いました。一流観光ホテルという感じです。

・夜はびっくりするくらい眠れませんでした(東京ステーションホテルもニューグランドも眠れなかったので、クラシックホテルで眠れない呪いにかかっているのかもしれない)。配偶者はあまりの眠れなさに朝4時にタバコ吸いに行ってました。喫煙所が外なので、いつでも吸えるのは良いですね(ポジティブ)。

・館内は本当に豪華です!2日目に中禅寺金谷ホテルに行くのですが、その違いも面白い!という話は次回の記事で……。

以上です。