北枕ふか子のブログ

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「なんでこんなこと言ったんだろう?」の話

ふかこんばんは、北枕ふか子です。

 

急に暑くなりましたね。春来たかな?と思ったら夏かな?みたいな気候になって、そろそろ秋くらいになるんですかね?

 

季節に追いつくのが遅いので、未だにセーターとか着てて、いろんな人に「暑くない?」と心配されるんですが、「え?そう?」とか言っちゃう。 

確かに暑い。暑いんだけど、気づかない。汗をかいて、「なんかじめじめするな」と思ったころに、「暑い」って気づくんですよね。で、セーターを着てることを思い出す。遅い。そういうところある。ふか子はね。そういうところあるんだよね。

 

就活をしてるとき、面接で「カラオケの十八番は?」と聞かれたことがあって、一緒に受けてた子は「西野カナですね!」とか言って、面接官ニコニコだったんですけど、わたしは勢いよく「岡村靖幸ですね!!」と返したんですよ。

そしたら、面接官が苦笑いしながら「知ってます?」「ああ…名前だけ…」「ああ…」と言って困った顔してて、そのときはじめて「あーーー!!!ウケのいいやつ答えるべき場所でした!!!あー!!!」って気づいた。やっと思い出した。面接だってことを。そういうところあるんですよ。なんか、気づかないの。そういうところに。

 

あとは、馬鹿正直すぎる。他の会社の面接では「マイブームはなんですか?」に「一枚の紙にシールを貼りまくることですね」と答えたことある。当時、シールをA4用紙に貼るのが本気で楽しかったので、そう答えた。そしたら、受かった。これはね、大丈夫だったパターン。よかった。いやあ、世の中ってすごいなあと思いますね。シールを貼りまくるってなんなんだろう。

 

こういう「なんでこんなこと答えたんだろう?」みたいなことが最近ほんとに多い。たぶん、あんまり人と話してないからなんですけど、ほんとに自分でもびっくりするくらい、変な単語が口から出てくる。

 

4月から英会話に通い始めたんですけど。 

いろんな英会話教室に体験授業を受けに行って、そのときにも薄々気づいていたのですが、わたしは雑談が苦手。致命的。致死レベル。致死レベルの会話力。

 

やたらと雑なことを言うくせに、雑談になると、本気で雑になるので会話にならない。「いやあ、まあ」とか「うん、そう」みたいな、ほぼ相槌みたいな返ししかできない。単語すら発してない。

 

でも、英会話は、主に会話を勉強する。「あなたの趣味はなに?」とか「休日は何をした?」みたいなやつ、要は雑談を勉強する。

で、それを自分に当てはめて練習する。「ハイ、ふか子〜!君の趣味はなんだい?」みたいな。それにわたしは毎回バカ正直に答える。「趣味は?」「読書!」「そうなんだ!いつ読むの?」「眠る前に読むよ!」みたいな。このくらいなら、まだ恥ずかしくないし、簡単に答えられるからいいんだけど、この前出てきて困ったのが、「あなたが話したい”モノ”の特徴を話す」みたいなやつ。

そもそも、話したい”モノ”というものがない。誰かにプレゼントしてもらったものか?あ、じゃあ最近リュックをもらったからその話をしようかな。リュックサックの話とかよくない?でかいリュックもらったんだよね〜って、言いたい!英語でも簡単に話せそう!リュックの話に決めた!隣のお姉さんとペアを組んでお話するぞ!おれはリュックの話をする!するぞ!!!

 

とか思ってたら、隣のお姉さんが「my favorite bag」って答えちゃう。やばい。ピンチ。バッグとリュックサックってかぶるじゃん。キャラ被りじゃん。靴とか答えるか?今持ってる運動靴がReebokしかないから、Reebokの話をするしかない。でも「Reebokが好きなんだ!」とか言ったらスカしてるとか思われそう。どうしよう。変えたほうがいいよね。他に話したいもの…話したいもの…

 

「あなたが話したいものは?」

 

「My favorite pillow」

 

隣のお姉さん、ちょっと引いてる。っていうか「ピローってなんやねん」みたいな顔してる。わたしは必死にスヤスヤジェスチャーをして「ピロー!ピロー!」と言う。お姉さん「ああ!」みたいな反応した後に「枕かよ!?」みたいな顔して引いてる。でも授業なのでちゃんと枕について聞いてくれる。

 

「どんな感じの枕なの?」

「ピンクで四角い」

「あー………えっと……誰かにもらったの?」

「姉にもらった」

「あ!!お姉さんからのプレゼントとか?」

「いや、あの…………”OSAGARI”」

「!?!?」

 

何この会話。

なんでおさがりでもらったピンクの枕の話をしているんだわたしは。というか雑菌だらけでそろそろ買い換えたいのに、何を「わたしのお気に入りの枕」だ。なんだこれは。

やべえよ早く終わってくれよこの時間、と思ってたら、終了の合図流れて、逆に気まずい空気のまま会話が終わった。授業も終わった。もう終わりだ。今日ダメだ、暑いのにセーター着てるし、お気に入りの枕の話するし、会話してはいけない。

早く帰ろうと思って、帰り支度をしていると、先生が気にかけて声をかけてくれる。ピローという単語が聞こえたから、心配してくれたんだろうか。「あの子、枕の話とかしるけど、大丈夫かな?」みたいな。急に枕の話し始めるとかちょっとあれだもんね。

で、先生、「お、そのリュック、みんな持ってるよね〜俺も欲しいんだ」と声をかけてくれる。日本語で。わたしの母国語である日本語で声をかけてくれる。枕ショックが抜けないけど、それでも母国語だし、必死に答える。

 

「使いやすいですけど…………みんな持ってるので………あんまよくな……いいですよ」(訳:ポケットも多いし、使いやすいですけど、ほんとにびっくりするくらいみんな持ってるから、このリュックの中にチップとかが埋め込まれてて、それがある日一斉に爆破して世界が滅びるって説を密かに唱えているんですよ。それに、リュック被ってると荷物間違えるからあんまりよくないです。でも、高くないし使い勝手いいですよ)

 「僕の妹も持ってるんだよね〜買おうかな〜」

「買えばいいじゃ……いいと思います」(訳:買えばいいんじゃないですかね、っていうか妹いるのか…。妹とオソロイになるけど、いいと思います)

 

って感じで帰りました。母国語ですらこのレベルかよ!なんだよ!グダグダじゃねえか!日本語会話塾とかあったら通いたいよ!そこクリアしてから英会話だよ!なんなんだよもう!