北枕ふか子の枕営業日記

行ったりやったりつくったり

「君のそういうところが好き」

よく恋人に「君のそういうところが好き!」と言うんだけど、恋愛だけじゃなくてすべての人間関係これに尽きるなと、たいして混んでもない中央線でいろんな人に体当たりされながら思った。

基本的に、他人に、興味ない。人間。みんな。だって隣でスマホいじってる人のことそんな興味ないし。いや、めちゃめちゃ可愛かったら話しかけたいけど。前に、電車で可愛い子がスマホ花札のゲームしてるのを見かけたときはマジで付き合ってみたいなって思ったけど。満員電車の後ろの娘!友達なったりしようぜー!って岡村靖幸みたいに叫びたいなってちょっと思ったけど!
基本は!興味ない!!
君が!幸せで!健康に!生きていてくれればそれでいい!

で、まあ人と話してると「この人のここダメだな〜」とか「この人のここいいな!」ってポイントがある。声の出し方がいいとか、目線の動きがいいとか、手の動きかわいいとか、話がめちゃめちゃ合うとか、あるいはどんな些細な話でも楽しいとか、「あれ持ってきて!」って言ったら思い描いていた「あれ」を持ってくるとか。

その「君のそこが好き」ポイントが加点されていくと、わたしはバカなので「わたし!この人!好き!だ!好きです!」となる。恋愛でも友情でも。

ただ、「この人のここがダメだなー」ってところが絶対ある。「ダメだなー」ポイントが募ると「苦手だなー」って思う。でも、好き!な友人の「ダメだなー」ポイントに対しては「まあそういうところもあるよね!人間ね!誰しもね!」って思ってあんまり気にしないし、恋人に対しても「まあまあ、そういうこともあるよ!でも好き!そこも含めてね!」ってなる。そういうものだなーって、中央線新宿駅の階段を下りながら思った。


わたしの姉、29歳の誕生日プレゼントで彼氏からニット帽を7つもらったらしい。

ニット帽を、7つ。29歳の、誕生日プレゼントで。

高い場所、おいしいご飯、キレイな空間が好きな姉は「おや???思ってた誕生日プレゼントと違うな??ジュエリーとかがよかったな??でも相手は頑張って選んでくれたんだし嬉しいな??けど7つ?ニット帽?7つ?」みたいな感じで、嬉しさと憤りと疑問といろんな感情が振り切ったみたいで、「ニット帽、7つ、もらった」って30回くらい言いながらニット帽被ってた。狂ったように被ってた。

姉の怒るに怒れない感じは「あははー姉の優しさだなー好きだなー」って思うし、姉の彼氏のニット帽7つあげちゃうセンスは「29歳にニット帽はなーダメだなー7つもなー」って思うけど、そのあと会社の先輩に「ニット帽7つはない」って怒られて反省したらしくて、そういう話聞くと「そういうひたむきで単純なところいいよねー!」って思う。だからわたしは2人のことが好きなんだと思う。彼氏さん会ったことないけど。

「まあまあよかったじゃん」ってなだめてるわたし良い妹だなーって思うけど、ニット帽7つをプレゼントってのが面白すぎて「世界にばらまかれた7つのニット帽を集めると願いが叶う」とか「いま必要な会社、ニットボー!」とか言って姉を笑かそうとしてる感じ、わたしがわたしにたいしてダメだなーって思うけど、姉は爆笑してくれるから姉はきっとわたしのことが好きなんだろうなーって勝手に思った。ニット帽かぶりながら。