SFF2013報告
Student Freepaper Forum、略してSFFというイベントがありまして、
まあ簡単に言うと「学生フリーペーパーの頂点決めちゃおうぜ」というイベントです。
参加するのは今年で三回目です。
このブログにも書いてありますね。(一昨年の様子と昨年の様子)
気になる人は見てください。
一昨年はトロイメライをエントリー
昨年、[do.]をエントリー、二次審査にまで進み、
今年はトイレとoceanとくしゃっとペーパーをエントリーしまして、
oceanとくしゃっとペーパーが二次審査まで進みました。
(oceanについてはコレ、
くしゃっとペーパーについてはコレ読めば大体わかります。)
くしゃっとペーパーは、ノリで作ったわりに人気があって、(自分で言うなよって感じですね)
エコーダに呟いてもらったりしてます。
それで、ocean編集部が
嫉妬してます。
まあくしゃっともoceanもわたしが一人でやってるんですけどね!!!!
惜しくも最終審査には残らなかったのですが、
一応展示スペースはあるよ。ということで展示&配布してきました。
まず、くしゃっとペーパーを作るところからです。
たくさんの人が来るだろうと予測し、25部作りました。
くしゃっとペーパーは中身も全部違うし、全部手書きだし、全部一人でくしゃくしゃしているので、
疲れるというか、精神的に参ります。ごりごりと精神が削られていくのを感じます。
しかもこれクリスマスに作っていたので、よりいっそう精神が参ります。
どんな苦行だよ、と思いながら書きなぐっていきます。
ということでヒイヒイ言いながらできた25部。
一部だけ、中身紹介します。
はい。
こんな感じです。
さてさて、くしゃっとペーパーの展示はこんな感じにしました。
新聞紙を敷いて、その上にくしゃくしゃにした新聞紙をのっけて、
その上にくしゃっとペーパーを置く。
媚びるために飴を置く。
わたしがクリスマスに精神をすり減らしながら作ったものを
ポイポイ持って行ってポイポイ捨てられては、さすがにつらい。
と思い、「最低5年は保管しておける自信のある方のみ」もらっていってね。と書きました。
実際、「5年保管してほしい」っていう気持ちじゃなくて、
「とりあえずもらって、いらなかったら捨てよう」って気持ちでもらわれるのだけは
絶対いやだったんで、こういうふうに書きました。
そんでもって、oceanのほうは
こんな感じ。
誕生日プレゼントに風船をもらったので、「あ、これ展示に使えそう」と思って使いました。
風船を膨らましてたんですけど、いかんせん、肺活量がなく、
一人で準備しているので全然膨らませなくて、
通りかかったSFFのスタッフに「これ膨らませてください!」と言って、風船を膨らましてもらいました。
本当にありがとうございました。助かりました。
あとは、バックナンバー・最新号の見本と配布用、そしてoceanの説明を設置しました。
こっちは比較的真面目。
二つ並ぶとこんな感じ。くしゃっとペーパーもこもこしてんな。
二つのブースを一人で準備していたので、
他の団体の人たちが準備終わって外で待機しているのに、
わたしとSFFスタッフだけわさわさと準備していて、
小学校のときに給食で嫌いなものがあって、食べれなくて、
みんな昼休みで遊びにいっているのに、教室に残されている
あの感覚を思い出しました。
そしてわさわさしている間に開場~!!
大人気くしゃっとペーパー。
あっという間にハケた……(愕然)
知らんうちにoceanもハケてた……すげえSFF……怖い……
ということでわたしも会場に入ります。
キデンセンというフリーペーパーがずっと気になっていて、
縁あってお会いすることができたので、途中から一緒にいました。
めちゃくちゃ面白いです。キデンセン。
内容もですけど、人も面白い。
仲良くしてくれて本当にありがとうございました。
終了後、交流会みたいなのがあったんですが、全く参加せず、
とりあえずいる場所もないのでocean&くしゃっとブースにいると、
「えー欲しかったですー」とか言われ、
「あははー作りますよー紙があればー」と冗談で言ったら
「持ってます!作ってください!」なんて言われて、
作ることになったりして、「あ、これいいな」と思い、
急遽、「紙があれば作ります」宣言。
しかし、誰も来ず。
調子に乗って本当ごめんなさい。
続きは感想などなど
さてさて、感想を書きます。
SFFについて、いろいろ思うところもあるのですが、
わたしの気持ちをONLY FREE PAPERの松江さんが代弁してくれているので、
その記事貼ります。→Student Freepaper Forum 2013 総評
最初は「TELSTARが優勝すると思っていたぜ」って話なんですが、
後半が本当にグっときました。
引用します。
「未だにフリーペーパーに優劣つけることについては色々思うところもありますが(これについてはここでは論議を控えます)、大会としてやるからには勝負なんですよ。終わった後の会場をその辺に気を集中させて見ていましたが、悔しがっていたのは一番受賞の望みが薄そうなくしゃっとペーパーの中原さんだけでした。」
わたしの名前出てる……。
一番受賞の望みが薄そうって……。まあ、そうだけど……。
とまあ、びっくりしたのですが、本当、これだな。と思いました。
はっきり言いましょう。
プレゼンできなくて、めちゃくちゃ悔しいです。
去年、SFFについてのブログ記事で
「オーディエンス賞っていうのがあって、
その会場に来ている人の投票で決める賞なんですけど、
わたし、これはきっとそこでもらったフリペや展示方法を見て、
一次審査から選ばれた20団体の中からよかったな、って思ったものに投票するやつなんだな。
って思ってたら、普通にプレゼンをした5団体の中から選ばれて、
なんだこれ。この賞なんなん。結局プレゼンなのかよ。それならプレゼンやらせろ。って思いました。」
って書いたんですけど、
「それならプレゼンやらせろ」を「今年こそプレゼンやってやる」くらいの気合いで望んでたんです。
でも、やっぱり決勝にはいけなくて、(むしろ20媒体に残れたことが奇跡)
それでも20媒体に選ばれたのならば、何か爪痕を残していこう。
オーディエンス賞かっさらおう。くらいの気概で展示やったんですけど
まあ案の定、プレゼンやったもん勝ち。って感じでめっちゃ悔しかったですね。
それはもう仕方のないことだと思うし、「ベスト展示賞」なんか作ったら、
フリーペーパーと全く関係なくなってしまいますしね。仕方ないです。
(そう考えるとプレゼンテーション賞もあんまり関係ない…?)
でも、それにしたって、周りの人たちの「賞かっさらってやる!」感がなくて
ちょっと残念です。
フリーペーパーの大会なのに、フリーペーパーの展示会みたいになっちゃっているなあと。
もっともっと、戦う姿勢で来てもいいのに、
なんでみんな「勉強になった~!」「交流できた~!」で終わっちゃうんだろうと思いました。
それも「フリーペーパーに優劣つけるのは愚問だ」っていう考えがあるからなのかなあとも思いましたが、
それにしたって、もう少し「なんで負けたんだーー!!!」っていう気持ちを感じたかったです。
はい。
学生フリーペーパーの話します。
展示していて声かけてくれる人もたくさんいたんですけど、
「何人で制作しているんですか?」
「なんのために作っているんですか?」
「何が目的で作っているんですか?」
と聞かれたときに、「え」となりました。
一人でやっているし、別に目的も理由もない。
ただ、作りたいから作ってます。
そういう感じのことを言うと、「ああそうなんですね~(苦笑)」と去っていってしまって、
あれ、なんでだろう。と疑問に思いました。
一昨年のおてもとがプレゼンで言っていた
「俺たちは健康にいいかららっきょうを食べるんじゃない!
らっきょうを食べたいかららっきょうを食べるんだ!
それと同じように、俺たちはフリーペーパーを作りたいから作ってる!」っていう感じなんです。
それで、一昨年におてもとが優勝したとき、
「これからはこういう”作りたいから作る”フリーペーパーが増えるのだろう」
と期待していたのですが、全然出て来なくて、ちょっと拍子抜けという感じでした。
学生フリーペーパー関連の交流会だとかに何回か参加しているんですけど、
そこで得たものって、本音を言うと、特にないんですよね。
どこどこに配布していて、何千部刷っていて、こういう広告があって、
こういう記事があって、こういうデザインをして、っていう話を聞くんですけど、
「それって楽しいの?」という純粋な疑問がありまして。
「作りたいの?その雑誌」とも思いまして。
SFFというコンテストのテーマが「フリーペーパーで何かを伝える」という感じなので、
「こういうテーマで!こういうデザインで!こういう人たちに!こういうことを!伝えたい!
こういうフリーペーパーを!作りたいんだあああ!」
っていう明確なイメージがあって、それを作りたくて表現できているなら、
それはもう素晴らしいことだと思うし、評価されるべきだと思うんです。
(だから、今回優勝したTELSTARは、宇宙愛が爆発していて、それを伝えるデザインも徹底していて、
伝えたいことも明確にあって、ちゃんとしたポリシーがあるので、「さすがだなあ、かっこいいなあ」と思ったんですが)
でも、並んでいるフリーペーパーたちを見ていると、
「これ作ってて楽しいのかな」
「なんのために作っているのかな」
「これが本当に作りたいのかな」という気持ちになってきたり、
展示もただ媒体を置いて、ハケればいい。みたいなのはちょっと違うんじゃないかな、と思ったり。
いろんな学生フリーペーパーを見て「わたしたちも頑張る!」なんて言うのは、ちょっと違うんじゃないかな。とか。
無理矢理テーマや理由をつけてフリーペーパーを作っている雰囲気があって。
自分たちのしたいように、作りたいフリーペーパー作ればいいじゃん。と思いました。
「フリーペーパーのフリーは”無料”じゃなくて、”自由”だ」と代表のイイダ氏は言っていて、
「でも自由にやるっていうのが一番難しい」と審査員の嶋さんは言っていました。
その自由、作りたいという熱意を持った学生フリーペーパーがもっと増えればいいなあ、と
密かに思ったSFF2013でした。
でも!
個人的には、展示をやりたい放題できて、
いろんな人にちやほやされて、
SFFの代表とお話できて、
キデンセンさんと仲良くできて、
本当に楽しかったです。
ありがとうございました。
以上です。